ハーレーの空冷エンジンの弱点を克服する

ハーレーはV-ROD以外は空冷です。走ると空気がエンジンにあたって、熱を放熱させることでエンジンを冷やします。

注意したいのが街乗りする時です。だだっぴろい渋滞のない一本道ならいいのですが、街の中では渋滞してストップアンドゴーを繰り返すリスクがあります。すると空気があたらずエンジンが冷えずどんどん加熱して、オイルの温度も上がっていきます。特に都市部の夏は暑さが激しく、さらに渋滞ともなればオーバーヒートしてしまう可能性もあります。オイルクーラーがついていれば一旦外部にオイルを回すので、放熱効果が期待できます。少しでも走ることができれば、かなり放熱できます。

ハーレーは空冷でもあり油冷でもあるので、オイル温度を下げればオーバーヒートする時間を先延ばしできる可能性があります。

それなら大きなオイルクーラーを積んでいればいいかというと、そう単純な話ではありません。大きすぎるとオイルポンプとのバランスが悪くなってしまうからです。オイルラインの間に大きなオイルクーラーをつけてしまうとそこをいっぱいにしないと次に送れなくなってしまうので、冷却効率が下がってしまいます。そもそも純正のオイルクーラーは小さいサイズのものが取り付けられています。

街中で渋滞に巻き込まれて空気で冷やすことができず、エンジンがオーバーヒートしてしまうのを防ぐためにも、適正なサイズのオイルクーラーをカスタムでつけておくといいでしょう。