ハーレーに乗っていると転倒させてしまうことがよくあるのです。その時にタンクに傷がつくことも珍しくはありませんが、だからと言ってすぐに業者に駆け込んでしまうと費用がかかります。そこで自分で修理する方法を覚えておくと良いでしょう。まずはかすり傷程度の場合、サンドペーパーで削って平らにして、スプレーで塗装しておけば完成です。難しいならペン型のものもあるため、使いやすい方を選びましょう。
問題は触れてわかるほど深くえぐれているケースです。パテと呼ばれる特殊な粘土で穴を埋めます。物によっては乾燥すると痩せる可能性があるため、再び粘土を盛るか、あらかじめ多めに塗っておくのがおすすめです。その後、サンドペーパーで表面がツルツルになるまで削ります。きれいに洗ってからサーフェイサーという塗料と金属が密着しやすくなるものを吹きつけます。その上から好きな色に塗装して、仕上げにウレタンクリアを塗れば終了です。もしもハーレーをピカピカにしたいなら、さらにサンドペーパーで削ってコンパウンドという粉状のヤスリで磨いておけば、顔が映るほどにできます。
傷ではなく凹んでいるのであれば、専用の吸盤で引っ張ってみると、意外と簡単に改善できる場合も多いです。無理なら中からハンマーで叩くという手もあります。ただし、無理矢理やってしまうと穴が空いて、ガソリンが漏れるかもしれません。念のため中身は抜いてから作業しておくと安心です。
ハーレーのカスタムパーツ、 詳しい情報なら下記のサイトに記載されています。
http://www.ハーレーカスタムパーツ.net/
世界中に愛好家がいるアメリカで生まれたバイクメーカーのひとつがハーレーダビッドソンであり、とてもバランスが良いバイクとして有名です。
ハーレーダビッドソンは、工場で出荷した時の完成度は7割程度なのです。その後、販売する地域の環境に合わせてディーラーが9割くらいを完成させて、残りの1割をオーナーが自分のスタイルに作り上げて1台の魅力的なバイクが誕生するのです。
新車で納車される場合、すべて新品の部品が使われています。新しいパーツと言うのは、とてもきれいに見えますが、表面に加工時のデコボコがあります。その部分を傷が付かないようにならし、金属同士がスムーズに擦り合わさるようにするために行うのが慣らし運転です。慣らし運転を行わないと、金属が摩擦した時に傷が付いてしまうことがあります。デコボコの状態で高速運動をすると、使っているうちに燃費が悪くなるなど、様々な影響が出てきます。慣らし運動は、できるだけ下道で行った方がいいです。様々なギアを使っているうちに、各部がバランスよく馴染んできます。手間はかかるものの、色々な走行条件で運転を行うことが大事です。
走行のやり方によってアクセルをあけた時の感じが変化します。テスト走行が終了した後は、オイルの交換を行います。慣らし運転が終了する頃には、始めた時よりもだいぶ金属のデコボコが取れてきます。慣らし運転を行っている期間は、なるべく早めにオイル交換をした方が安心です。
ハーレーのエンジンには、V型2気筒(通称Vツイン)が採用されています。
エンジンは日本語では内燃機関と呼ばれていて、ガソリンの爆発によるピストンの上下往復運動(レシプロ運動)を円運動に変えて動力を得ています。1つのエンジンにピストンが2個使われているのが2気筒です。同様に1個や3以上(マルチ)もあります。
2個使われているのでツインエンジンと呼ばれているのですが、これもさらに細かく分類されています。2つのピストンがどのように配置されているかで名称が変わります。ハーレーがVツインと呼ばれているのは、2つのピストンがVの方向に動くからです。のんびり走るアメリカンバイクにも、スポーツバイクにも適した構造です。
V型といっても角度(挟み角)によって違いがあり、ハーレーはVツインを開発してからずっと45度を採用しています。ハーレーはクランク軸方向に対してエンジンを横向きに配置しているので、ドコドコという音が出ます。大排気量であっても、前後の長さを短くして、大きくなる振動を殺さず個性として生かしているのが魅力です。
ただし、最近では騒音規制なども考慮して、バランサーエンジンや触媒技術の導入によって音や振動が抑えられています。音や振動はバイクに乗らない人からすれば「ないほうがいいのでは?」と思う要素ですが、独特の音や振動を楽しみたいライダーからすれば、それが失われてしまったエンジンは物足りなさを感じるようです。